畳の間が主体の、現代ではちょっと珍しいお宅です。
1階は居間~客間のメインの部分、2階はホールなど共有部分以外の全ての居室が畳の間となっています。
登り梁工法で建てられていて、通し柱は5.0寸です。
敷地は区画整理地内でしたので、実際に建築工事に入るまで数年を費やしました。
また、遺跡が埋まっているかもしれない所でしたので、土地の調査にも時間が掛かりました。
制振装置 を採用しました。
■外観
屋根は切妻屋根の日本瓦の一文字葺きとなっています。
外壁は全て塗壁でシンプルな外観となっています。
玄関ポーチ部分は木の柱や梁を出して、内部の民芸調の空間とのバランスをとってみました。
■居間・客間
2間続きの和室となっています。
畳好きなお客さんですので畳には特にこだわり本床となっております。
■居間・キッチン
生活空間は畳から杉の床へとフラットで繋がっています。
壁は塗壁とエコクロスを使用し、木と自然素材とのモノトーンとなっています。
■吹抜
上部吹抜を中心に家族全員が触れ合えることが出来る様になっています。
リビング中央に置かれた薪ストーブから吹抜を通して建物全体を暖めることが出来ます。
また、キャットウォークでは洗濯物や布団を干せる様にも計画してあります。
■寝室
吹抜を囲む様におのおの配置された寝室は畳の間となっております。
収納は大きな吊押入とし、下部は桧の縁甲板貼りで物を置くことも出来る様になっています。
また、窓際には造り付けの低いカウンターが設置されています。
※ 工事中の詳細は コチラ
■建物概要 (新築)
【建築地】 静岡県袋井市高尾地内 (駅前第2区画整理地内)
【用途地域】 区域区分非設定地域、容積率:200%、建蔽率:70%
【敷地面積】 408.00㎡ (123.17坪)
【主要用途】 一戸建ての住宅
【構造、規模】 木造在来軸組工法・2階建
【1階床面積】 117.76㎡ (35.55坪)
【2階床面積】 69.56㎡ (21.00坪)
【延床面積】 187.32㎡ (56.55坪)
【工事期間】 2009.1~2009.8
【建築形態】 CM・A (分離発注方式)
【お仕事のきっかけ】 構造現場見学会をご覧になって
【建築工事価格帯】 3,000~3,500万円
分離発注-CM物件
袋井高尾 民芸調の畳間の家
CM・A-06