CMとはアメリカで確立された建築プロジェクト実施方式であり、それまではマスタービルダーが担ってきた設計と施工にかかわるマネジメント技術が、1857年AIA (american institute of architects) の設立により設計と施工の職能は完全に分離された。
又産業革命による技術革新は、製造業にマネジメント技術の進歩と生産性の向上が実現し、建築プロジェクトにおいても設計者と施工者は、新たな技術有する製造者・専門工事業者とのコラボレーションにより、新たなマネジメント技術が要求され、工事契約における実質清算方式 (cost plus fee) が試みられ、建設プロジェクトにおけるマネジメント方式 の先駆的事例となったと考えられる。
1970年代初頭に新たな管理方式であるCMに着目した当時の建設省・関連団体等はアメリカに調査団を派遣したが、この方式は契約社会のアメリカでこそ発展するもので、日本の契約慣行や商習慣には馴染まないと言うことで、海外でこそその方式で行ったものの、国内においては取り組まなかった。
1980年代後期 (バブル期) になると急激にプロジェクトが急激に大規模化・複雑化し、たくさんの建設需要に効率的に対応するために、従来型の施工体制を見直すようになり、必然的にCM方式に着目するようになる。
しかし、1990年代初めのバブル崩壊により、建設投資は冷え込み、CMへの関心が大きく揺らぐこととなるが、一方公共工事において、入札制度の改革論議が行われ1992年の中央建設業審議会の答申で、新しい発注方式の一つとして建設工事の総合管理方式 (CM方式) を検討することが提言されたのを受けて、国土交通省では 「CM方式活用ガイドライン」 を発行した。
既に2001年には日本コンストラクションマネジメント協会 (日本CM協会) が発足しており、国土交通省との協力のもとにCM方式の普及促進を図っていて、現在ではCMrの資格制度の本格的運用を行っている。